 三河の考古学
吉良町･編
正法寺（しょうぼうじ）古墳
年代：古墳時代中期前葉
所在地：幡豆郡吉良町大字乙川字西大山
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正法寺古墳
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概要
正法寺古墳は三河湾を望む丘陵上に築かれた全長約94ｍの
西三河最大の前方後円墳です。平成13･14年度に墳丘の発掘調査が実施され、
拳大ほどの角礫を用いた葺石が検出され、墳丘が３段の階段状に築かれていることが
判明しました。
南側のくびれ部では島状遺構が発見されています。
なお、埋葬施設は明らかになっておらず、
盗掘を受けた痕跡や出土品も知られていません。
出土遺物は各段に立て並べられていた円筒埴輪と
古墳の頂上に立てられていたとみられる家形、蓋形などの形象埴輪片が
出土しています。
古墳の築かれた時期については、
出土した埴輪や墳丘形態の特徴から、古墳時代中期初頭と考えられます。
正法寺古墳は矢作川と三河湾を結ぶ水上交通の要所に築かれており、
被葬者は三河湾、さらには伊勢湾に通じる交通路を配下に置き、
強大な勢力を有した豪族と考えられます。
閑話休題
⑤円筒棺から各種の鉄製品が出土したことで著名な岩場古墳は、
北に約２㎞の勝楽寺（小山田地蔵）の東の丘陵上に位置する。
正法寺古墳から南東に約１㎞の岬の先端には、
幡頭神社（式内社、本殿:国重文）が鎮座し、尾張氏の祖とされる建稲種命を祀る。
宮崎沖の梶島は大粒のアサリで有名。
三河湾リゾートリンクスから300ｍほど東の和カフェたらそ
http://www.taraso.com/は、
愛知万博迎賓館を設計した堀尾佳弘氏の設計で三河湾を眺めがすばらしい。
(三 田敦 司)
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